島ぞうりについて
2019年09月30日 13時45分
『【島ぞうり】の歴史について』
沖縄では第二次世界大戦前、植物で編んだぞうり(主にアダンの葉を使用したもの)を履いていました。終戦後には、米軍車両の様に廃棄された大量のタイヤを溶かして、鋳型(いがた)に流し込んで作られたぞうりが製造される様になりました。そして、徐々にゴム製ぞうりが改良されていき、1955年頃になると今の島ぞうりに近い形になり、沖縄県内で製造されて市場に出ていました。現在は、インドネシアで製造されており、品質も更に改善されて、丈夫で履き心地の良い『島ぞうり』へと昇華しています。
米軍統治時代であった第二次世界大戦後は、外国人向けの島ぞうりの販売も増えて、皆に分かり易い呼び名として「ビーチサンダル」と言われる様になります。沖縄が本土に復帰した1972年には、本土の物と島の物を区別する意識が高まり、泡盛、にんじん、豆腐、らっきょう等、沖縄にしかない物に「島」を付けた名称で呼ばれる様になったと言われています。「島ぞうり」もそんな沖縄の歴史から誕生した名称で、いつの間にかその呼び名が定着していった愛すべき名前と言う訳です。
『【島ぞうり】の魅力について』
●足が疲れない鼻緒!
デザインがシンプルで鼻緒が柔らかい事が挙げられます。普通の一般的なビーチサンダルと比べて、鼻緒がとても柔らかく足が痛くなりません。60年以上の歴史がある島ぞうりは、幾度も鼻緒の作りについて思考錯誤を繰り返し、足の指が痛くならない素材を作り上げる事に成功しました。柔らか過ぎて歩きにくい事もなく、硬過ぎて足が痛くなる事もない、足に疲れが来ない事が一番の魅力です。
●軽やかな履き心地!
島ぞうりは何といても軽量です。 片足約60gと言うビックリするくらいの軽さです。なので、歩き疲れる心配はありません。島ぞうりの表面には、滑り止め加工が特殊加工されており、ソール部分が2層構造で作られている為、履き心地は抜群です。2層構造になっている為、足に受ける衝撃もしっかりソールが吸収してくれます。
『観光客にも大人気な【島ぞうり】!!』
●県外の人からも熱い支持を得ている「島ぞうり」!現在は沖縄県に住む人以外にも、様々な県から旅行に来る観光客にも「島ぞうり」は知られる様になっています。沖縄が大好きな旅行のリピーターさんにとっては特に必要なアイテムになっていたり、お土産として購入する方、ネット注文して購入する方等、大変人気上昇中な「島ぞうり」です。沖縄旅行へ行く前に、事前に沖縄の島ぞうりの店舗にオリジナルの島ぞうりをオーダーし、沖縄に到着後、現地で受取って足下から旅行を楽しむ家族連れやカップルも増加していると言う、県外の幅広い層の人達からも「島ぞうり」は親しまれています。
●デザイン性も豊富で大人気!
昔は表面は白地の島ぞうりしかありませんでしたが、今はカラーバリエーションに富んだ「島ぞうり」があり、島ぞうりの色を選ぶ事も楽しみの一つです。 オリジナル島ぞうりを作る時はを用いて丁寧にカッティングします。世界にたった一つのオリジナル島ぞうりを完成させる事が出来ます。大切な日付を彫ったり、自分の名前を入れたりするのも人気です。 近頃は、デザインも豊富に取り揃えられており、アニメのキャラクター等をデザインした島ぞうりもあります。
『普通のビーチサンダルとの違いってあるの?』
島ぞうりは普通のビーチサンダルよりもソールに厚みがあって、ふかふかで踏み心地が良いと評判です。また、地域によって、鼻緒と底が一体整形されたウレタン製の島ぞうりもあって、これをギョサンとも呼びます。とても丈夫で壊れにくく、漁業をしている人たちに履かれていたビーチサンダルです。岩場や濡れた場所でも滑りにくく作られています。